キキオです。
本日は『キキオ案内所』にご訪問、ありがとうございます。
『キキオ案内所』、第2回投稿は、The Innocence Missionと言うバンドの『Now the Day Is Over』、邦題『おやすみのうた』と言うアルバムをご紹介。
全曲解説いたします。
ゆっくりリラックスしたい時に聴きたい音楽。
ゆっくりとお茶を飲みながら聴きたい音楽。
優しい音楽を聴きたい。
眠る前にあたたかい音楽を聴きたい。
そんな時にこのアルバムはいかがでしょうか。
いや、でもすてきな音楽なので、逆に目が覚めてしまうかも…。
わたしはApple Musicのユーザーなのですが、各種定額ストリーミングサービスにあるようです。
ご利用されている方は、検索してみてください。
・「The Innocence Mission」と言うグループの概要を知れる。
・眠りたい時やお茶を飲みながらなど、リラックスできる音楽をご紹介。
・でも、とてもすてきな音楽なので、逆に目が冴えてしまうかも…。
・優しい音楽をご紹介。
・収録曲、全曲、解説つき!
- 「The Innocence Mission」とは
- 『Now the Day Is Over』・邦題『おやすみのうた』をご紹介
- 収録曲ご紹介
- Stay Awake(眠らないで)
- Over the Rainbow(虹の彼方に)
- What a Wonderful World(この素晴らしき世界)
- Moon River(ムーン・リバー)
- Somewhere a Star Shines for Everyone
- Prelude in A(前奏曲 第7番 イ短調)
- Once Upon a Summertime
- My Love Goes With You
- Edelweiss(エーデルワイス)
- Sonata No. 8(ピアノソナタ 第8番「悲愴」)
- Bye-Lo
- It Is Well with My Soul(静けき河の岸辺を)
- Now the Day Is Over(夕日落ちて)
- 最後に
「The Innocence Mission」とは
「The Innocence Mission」は、アメリカ、ペンシルヴァニア州ランカスターの高校で知り合った仲間で結成されました。
1989年に、A&Mレコードからデビュー。
何枚かのアルバムを順調にリリースする中、ドラマーが脱退してしまいます。
そこで現編成、ヴォーカル、ギター、ベースの3人編成となりました。
レコード会社の移籍、消滅などいろいろあったようで、その後、自主レーベルでの活動に移っていきます。
そんな活動の後、RCAレコード の「Kneeling Elephant」と言うサブレーベルに移籍。
そして、2004年に今回ご紹介するアルバム『 Now the Day Is Over』、邦題『おやすみのうた』をリリースします。
その後、何枚ものアルバムをリリース。
ヴォーカルのカレン・ペリスのソロアルバムもあります。
2021年現在も活動しています。
現在までに12枚のオリジナルアルバムをリリースしています。
昨年出たアルバム『See You Tommorow』もすてきでした。
他のアルバムも今回のアルバムが気に入った方は、ぜひぜひ聴いてみてください。
あたたかい世界です!
ちなみに、カレン・ペリスとギターのドン・ペリスはご夫婦です。
便宜上、ヴォーカル、ギター、ベースの3人編成と書きましたが、実際は各人がさまざまな楽器を演奏するスタイルで活動されています。
『Now the Day Is Over』・邦題『おやすみのうた』をご紹介
そして、2004年に、このアルバムがリリース。
今回なぜご紹介するかといえば、2021年12月15日にアナログレコード、LPとして再発売されるからです。
どうやら初LP化のようです。
アナログレコードでの音もぜひ聴いてみたいです!
アルバム『おやすみのうた』はもともとヴォーカルのカレン・ペリスが、ご自分のお子さんたちに子守唄のように聴かせてあげたい、というコンセプトで製作されたそう。
また、チャリティーとして作られたアルバムでもあったようです。
収録されている曲は、映画音楽のカヴァーを中心に、クラシック曲のギターアレンジ、そしてオリジナル曲などなど。
アコースティックな編成で全曲演奏されています。
その全てが美しくはかなげで、でも芯の強さも感じる。
そんな1枚になっています。
わたしも今回、久しぶりにゆっくりと聴き直しましたが、やはり素晴らしくて…じっくりと聴き入ってしまいました。
一生、そばに置いて聴き続けていきたい。
そんなアルバムです。
アナログ盤・レコードは、こちらのAmazonでどうぞ。
収録曲ご紹介
さて簡単ではありますが、アルバム収録曲をご紹介いたします。かっこ内は邦題です。
解説をしますが、今回ご紹介している「The Innocence Mission」の演奏は素晴らしい、大好きと言う前提でのお話です。
ではでは、書いてみます。
Stay Awake(眠らないで)
オープニングは1964年公開のアメリカ映画『メリー・ポピンズ』(原題: Mary Poppins)から。
「チム・チム・チェリー」がアカデミー賞の歌曲賞を受賞していますが、シャーマン兄弟によるサウンドトラックが本当に素晴らしい。
現在、2021年の耳にも鮮烈に入ってくるサウンドトラックです。
この曲は、デューク・エリントンはじめ、名演奏がたくさんあります。
そちらも機会があれば、ぜひ聴いてみてください。
Over the Rainbow(虹の彼方に)
2曲目は、1939年公開のアメリカ映画『オズの魔法使』(原題:The Wizard of Oz)より。
ファンタジーなミュージカル映画だと思うのですが、今現在の目で観ると相当サイケデリックな映画だと思います。
この曲でアカデミー賞歌曲賞を受賞。
ジュディ・ガーランドの歌唱は、今も色褪せることはありません。
こちらも名カヴァーがたくさんあります。
個人的には2001年4月。
とある東京のジャズクラブで、テナーサックスでの演奏を聴いて、涙した…。
そんな思い出があります。
What a Wonderful World(この素晴らしき世界)
3曲目は、「サッチモ」こと、ルイ・アームストロングが1967年にリリースした楽曲。
作詞作曲は、ジョージ・ダグラスの名義で、音楽プロデューサーのボブ・シールが手がけています。
当時はアメリカではあまりヒットせず、イギリスではチャートの1位にもなったそう。
のちに映画『グッドモーニング,アメリカ』(1987)で使われたので、そちらをご存知の方も多いのでは。
ボブ・シールがベトナム戦争を想い書いたこの曲。
こちらの曲も素晴らしいカヴァーがたくさんあります。
サッチモの声も独特のダミ声(こんな表現でごめんなさい…)が素晴らしいですが、カレン・ペリスの歌声も沁み入ります。
Moon River(ムーン・リバー)
4曲目は、1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』でのオードリー・ヘップバーンの歌唱が有名な名曲。
何を言っても映画でのオードリー。
これに尽きるかもしれません。
こちらも、アカデミー賞歌曲賞を受賞。
作曲は、ヘンリー・マンシーニ。
オードリーの声域が、1オクターブと1音しかない、と言う制約の中で作った、と言うエピソードが好きです。
その中でこの名曲。
制約ってマイナスだけに働くわけではない。そんなことを学んだ気がしています。
当然、名カヴァーは数え切れません。
Somewhere a Star Shines for Everyone
5曲目は、今回ご紹介する中で、唯一作品を拝見していないものになります。
不勉強で申し訳ありません。
1998年に、クリスマスに合わせて作られた、英国のアニメーション映画の曲だそうです。
元々はレイモンド・ブリッグスの本。
映画はクリスマスにイギリスのチャンネル4で放送されたそう。
ビデオとしてして米国でもリリースされたそうです。
他の超がつくくらいの有名曲に混じって、今回のアルバムではすてきな小品となっています。
違和感は全くありません。
それどころか、アルバムの流れを考えると効果的に聴こえてきます。
勉強します。
Prelude in A(前奏曲 第7番 イ短調)
6曲目は、アコースティックギターによるインストゥルメンタル。
しかも曲は、フレデリック・ショパンの「24の前奏曲 作品28」より「第7番 イ短調」です。
ここでクラシックの超有名曲。
短い長さにアレンジされていて、このアルバムの中ではちょこんと佇んでいるかのような小品です。
良い演奏。良いメロディー。
わたしはクラシック(と言われるジャンル)もとっても好きです。
これからの記事にもたくさん登場すると思います。
Once Upon a Summertime
7曲目。
もともとは作曲家、ミシェル・ルグランが作ったシャンソン「リラのワルツ(原題:La Valse des Lilas)」にエディ・マルネイが作詞したもの。
今回あらためて調べてみましたが、作曲された年数をはっきりと特定できませんでした。
「Once Upon a Summertime」のタイトルでは本当にたくさんの方に歌われています。
わたしは、ブロッサム・デュアリー、チェット・ベイカー、そしてミシェル・ルグラン本人の歌唱をよく聴いておりました。
ミシェル・ルグラン。
この方も詳しく紹介したい方のひとりです。
ジャック・ドゥミ監督の映画作品『シェルブールの雨傘』と『ロシュフォールの恋人たち』。
この2作品に何度ココロを動かされたか…。
ルグランが、エリック・サティのピアノ曲を弾いていると言う珍品(?)も大好きです。
My Love Goes With You
8曲目。
突然、ここでオリジナル曲が登場します。
数多くの名曲に混じって、すてきな楽曲。
アルバム通して聴いていると自然な流れで聴けてしまう、あるパワーを持った曲だと感じています。
Edelweiss(エーデルワイス)
9曲目は、作曲家、ロジャース&ハマースタインによって書かれたミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の曲。
多くの方は、1965年の映画で知ったのではないでしょうか。
ミュージカルとしては、1959年にブロードウェイで公演されたのが最初。
実は日本でも1965年、東宝ミュージカルで公演されているそうです。
この曲は、ロジャース&ハマースタインにとっては最後のミュージカル作品になりました。
個人的な感覚ですが、日本で育ってこの曲を知らない方はいないのではないでしょうか。
そんな気持ちになるくらいに、ふっと寄り添ってくる曲。
Sonata No. 8(ピアノソナタ 第8番「悲愴」)
10曲目。
さて、ここでまたクラシック(と言われるジャンル)の登場です。
曲は、ベートーヴェン作曲の「ピアノソナタ第8番」の第2楽章のテーマです。
「悲愴」というタイトルで呼ばれています。
演奏はアコースティックギター一本で。
こう言うふうに聴いていると、ポップスとクラシックの境目ってどこなんでしょう。
ジャンルをほとんど考えずに聴いているので、境界は良くわかりません。
「すべてが音楽」と言う感じ。
こんな形で聴くと、「ベートーヴェンって、ポップ!」と思う方もいるのではないでしょうか。
アルバム通して、あくまで自然なたたずまい、なのが素敵です。
Bye-Lo
11曲目。
この曲は「Traditional」とクレジットされています。
伝承歌と言う感じでしょうか。
短い曲ですが、アカペラによる歌唱が耳にあたたかく残っています。
It Is Well with My Soul(静けき河の岸辺を)
12曲目とアルバム最後の曲は、讃美歌です。
520番として、知られているこの曲。
ここでもアカペラの歌が素晴らしい。
あらためて讃美歌ってなぜこんなに短い歌の中に「世界」があるのだろうと感じます。
Now the Day Is Over(夕日落ちて)
最後の最後に13曲目。
アルバムのタイトル曲です。
讃美歌を、アカペラで。
讃美歌には詳しくないので詳しく語れないのが正直なところです…。
勉強します。
一つ言えることは歌のチカラを確かに感じられる。
そんなアルバムの最後の曲です。
こうしてアルバムは幕を閉じます…。
素晴らしい時間でした。
アナログ盤・レコードは、こちらのAmazonでどうぞ。
最後に
今回は、The Innocence Mission『おやすみのうた』をご紹介しました。
多くの方におすすめできるアルバムです。
もしよろしければ、そっと聴いてみてください。
きっと優しく寄り添ってくれる。
そんな作品です。
今後も洋楽邦楽問わず、おすすめのアルバム紹介をしていきたいと思います。
またすでに各所に出ている名盤ランキングの全アルバム紹介などに挑みたいと考えています。
無謀なのか…。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
キキオ
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